3月4日 知恵袋教室 ~ケアする人を、みんなで支える社会へ~
3月4日(水)、四条公民館にて「ケアする人のこころ-セルフケアと対人援助技術の基本」をテーマとした講座を開催いたしました。
当日は28名の方々にご参加いただきました。
ご家族の介護や子育ての真っ最中の方、福祉や教育の現場で日々奮闘されている方など、それぞれの立場で「ケア」に向き合う皆様が、真剣な眼差しで耳を傾けてくださる姿が印象的でした。
受講後のアンケートでは、「内容が心にストンと落ち、勇気をいただいた」「優しくわかりやすい言葉で、生きる知恵をもらった」といった温かいお声をたくさん頂戴いたしました。
![]() |
![]() |
■ ケアは「一方通行」ではない。お互い様の「共生」関係
「ケアをする人」が一方的に尽くすだけでは、いつか疲れてしまいます。実は、ケアは双方向のものです。
例えば、赤ちゃんと母親の関係。お母さんが赤ちゃんを育てるのと同時に、赤ちゃんもお母さんを「お母さん」へと育ててくれています。
介護や医療の現場でも、利用者様や患者様との関わりの中で、私たちは「人を大切にするとはどういうことか」を教えられ、共に成長しているのです。
「おばあちゃんにお世話をさせてもらう中で、教わることが多いよ。ありがとう」
そんな風に伝えてみるのはどうでしょう。ケアを受ける側の「申し訳ない」という気持ちが、「自分も相手の役に立っているんだ」という安心感に変わるかもしれません。
■ 「100点」を目指さない。60点主義のすすめ
特に認知症のケアや子育てなど、正解のない長期戦においては「完璧」を目指しすぎないことが大切です。
100点を目指して無理を重ねると、ケアする側が倒れてしまう「バーンアウト(燃え尽き)」のリスクがあります。
「60点ぐらい取れていれば大丈夫」
「相手ができることは、あえて手を出さずに見守る」
これくらいの心のゆとりを持つことが、自分と相手、双方の笑顔を守るための大切な知恵になります。
■ 支える人を、社会全体で支える
誰かを支えている人は、時に自分の生活や感情を後回しにしてしまいがちです。だからこそ、周りにいる私たちが「支える人を支える」視点を持つことが重要です。
身近な人が頑張っているのを見かけたら、「いつもお疲れ様」とねぎらい、時には「大変なときは一緒に考えよう」と声をかける。
その小さな繋がりが、孤立を防ぐ大きな力(ソーシャルサポート)になります。たとえすぐに問題が解決しなくても、「一人じゃない」と思えることが、前を向くための「希望」に繋がります。
![]() |
![]() |
■ 最後に
講座の終わりには、参加者の皆様がお互いの思いを共有し、共感の輪が広がる穏やかな時間となりました。
「自分のストレス状況を振り返ることができ、いい機会になった」というお言葉の通り、まずはケアをする皆様自身が、ご自分の心を大切にしてください。
社会全体で、ケアを必要とする人と、その人を支える人をみんなで支えていく。そんな温かい地域を、これからも一緒に作っていきましょう。



